捻挫を繰り返す人の共通点とは?

2026年01月30日

捻挫を繰り返す人の共通点とは?

「一度捻挫してから、同じ足を何度も捻ってしまう」「ちょっとした段差でも足をくじきやすくなった」このような悩みで来院される方はとても多くいらっしゃいます。実は、捻挫を繰り返してしまう人にはいくつかの共通した原因があります。

 

まず一つ目は、完全に治りきる前に日常生活やスポーツへ復帰してしまうことです。痛みや腫れが引くと「もう治った」と感じやすいですが、実際には靭帯や関節の機能はまだ回復途中の状態です。靭帯は一度伸びたり傷ついたりすると元の強さに戻るまで時間がかかるため、十分に安定する前に運動を再開すると再び捻挫を起こしやすくなります。

二つ目は、足首周囲の筋力とバランス能力の低下です。捻挫後は無意識に痛めた足をかばってしまうため、足首を支える筋肉が弱くなります。また、関節の位置を感じ取る感覚(バランス感覚)も低下するため、踏ん張りが効かず、軽い段差や方向転換でも足をひねってしまいます。

三つ目は、足の使い方や歩き方のクセ、姿勢の問題です。足のアーチが崩れている人や、体重が足の外側・内側どちらかに偏っている人は、常に足首に負担がかかりやすい状態になります。さらに、股関節の動きが悪かったり、体幹の安定性が弱いと、着地や方向転換の衝撃を足首だけで受けることになり、再発の原因になります。

また、意外と多いのが捻挫を軽いケガと考え、適切な処置を行わないケースです。湿布だけで済ませたり、固定をせずに過ごした結果、関節のゆるみが残り、慢性的に不安定な足首になってしまうことがあります。この状態では、少しの負担でも捻挫を繰り返してしまいます。

さらに、リハビリやトレーニングを行わないまま回復したと判断してしまうことも原因の一つです。本来は、痛みが落ち着いた後に足首の筋力やバランス感覚を取り戻す運動が必要ですが、ここを省いてしまうと再発リスクが高まります。

捻挫を繰り返さないためには、痛みを取るだけでなく、足首の安定性、筋力、体のバランス、歩き方まで整えることが重要です。一度しっかりとケアを行うことで、スポーツや日常生活でも安心して動ける状態に近づきます。

「いつも同じ側を捻ってしまう」「足首が不安定に感じる」という方は、足首だけでなく体全体の使い方を見直すことが、再発を防ぐ大切なポイントになります。