足底筋膜炎は現代病!
2015年09月18日
こんにちは、西船はりきゅう接骨院の石井です。
あっという間に夏が終わり9月に入りましたが今年は残暑が少なく、過ごしやすい日々が続いています。
白熱した夏の甲子園も、終わってみれば優勝候補筆頭といわれた東海大相模の優勝で幕を閉じました。
毎年、甲子園が終わると夏が終わった気がして寂しい気持ちになるのは私だけでしょうか?笑
ここ数年残暑が長く、気づいたらあっという間に寒くなってしまうので今年は少しでも秋の涼しさが続いてほしいですね!
さて、今回は「足底筋膜炎」について簡単にご紹介します。
スポーツをやっている方などは聞いた事があるかと思いますが、足の裏には、足底筋膜と呼ばれる膜のように薄く幅広い腱が踵(かかと)の骨から足指の付け根まで張っています。その膜に微細断裂が起きて痛みを引き起こすのが足底筋膜炎です。
特徴としては、朝起きた後や長時間座っていた後の歩き始めの1歩目に踵(かかと)の前方やや内側にズキンとした痛みが現れます。
主に40代以降で発症することが多いですが、若い世代でもスポーツ選手などに多いとされています。
足底筋膜炎の原因は、長時間の立ち仕事や剣道・卓球・陸上などのスポーツ活動で足の裏に繰り返しの衝撃を与える事に加え、足のアーチ機能が崩れている事で足の裏の筋肉が硬くなってしまうことです。
足の裏は本来、内側縦アーチ(土踏まず)、外側縦アーチ、横アーチの3本のアーチが足の骨を引き上げるようにドーム状に形成されています。足のアーチ構造は、歩き始めた頃から形成され始め、4才~8才頃に土踏まずが出来上がると言われています。
この3本のアーチは、立ったり、歩いたり、走ったりする際にかかる身体全体への衝撃を吸収・分散するクッションのような役割をしていて、
これらが崩れる事で衝撃を直接受けやすくなってしまうため、足の裏はもちろんのこと足首や膝の痛み、腰痛なども起こりやすくなります。
代表的な症状に、縦アーチの低下で土踏まずが無くなる偏平足がありますが、逆に縦アーチが高く盛り上がり甲高になるハイアーチや横アーチの低下で足が広がった状態の開張足など様々です。
足底筋膜炎は、放っておくと慢性化して治るのに時間がかかってしまいます。それどころか、ひどくなると足底筋膜が踵(かかと)を過度に引っ張ってしまい骨棘(骨が増殖しトゲ状になったもの)が形成されます。そうなってしまうと足の裏に突き刺すような痛みが走り、歩行も困難になってしまうこともあります。
主な予防法
・まずは生活習慣を見直し、足への負荷を減らしましょう!
歩きすぎや立ちすぎに注意し、過度な運動をしている方はしばらく控えましょう。
また、ヒールの高い靴で長時間歩くのも足底の筋肉が緊張し、負担が増えてしまいます。
・足の裏やふくらはぎをしっかり伸ばしましょう!
足底のストレッチは正座の状態で足の指を反らせ、体重をかけて30秒キープします。
ふくらはぎの筋肉も、踵(かかと)に付着し足底筋膜と直接連結するため、しっかりストレッチをしてください。
青竹踏みやゴルフボールで足底筋を緩めるのも有効です。
・足底の筋力を強化しましょう!
人間は昔、裸足で生活していたため自然と足の裏が鍛えられ、アーチの強度・アーチの機能が現代人と比べて高く、足底筋膜炎に悩まされる事
はあまりありませんでした。
しかし、現代では必ず靴を履いています。この状態でいると、足の筋肉を使うことなく機能が低下してしまうのです。その為、普段から足底
を鍛えるトレーニングをしましょう。
自宅で出来る簡単なトレーニング法は、足でビー玉を掴む運動や足の指を動かす(グーチョキパー)運動などがあります。
足底筋膜炎は、その症状に早めに気づき対処することにより悪化を防ぎます。少しでも、違和感を感じている方は西船はりきゅう接骨院に何でもご相談下さい。
ではまた~