野球肘

2015年03月27日

 

こんにちは、石井です。早いもので3月も終わりを迎え、各地で桜の開花が発表されるなどいよいよ本格的な春到来ですね♪

私は土日の連休を利用して春の甲子園観戦に行ってきました。千葉県からは木更津総合高校が出場し、見事初戦を突破しました!この勢いで勝ち進んでもらいたいですね♪

二日間、天候にも恵まれ、一生懸命に白球を追いかける高校球児に感動と勇気をもらいながら私も朝からビールを堪能しました( ´▽`)

そんな私も一応、元高校球児で小学2年~高校3年まで10年間野球を続けてきましたが、4年生の時に肘を痛めてしまい、それ以来、痛みに悩まされ高校最後の1年間は満足に試合に出られず悔しい思いをしました。

そんな経験が、今の仕事を志すきっかけになったのですが、日々治療にあたっていると私も学生時代にもっとしっかりケアをしておけばと後悔することがあります。

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そこで今日は野球選手に起こりやすい肘の障害について簡単にご紹介します。
一般的に野球肘には、内側型外側型後方型の3タイプがあります。

 

内側型

投球動作中に外反ストレス(肘を外側に捻ろうとする力)が働き、それにより内側にかかる牽引力が原因となり発症します。

成長期と成人では少し症状が異なります。

(成長期)

前腕屈筋群・内側側副靭帯の緊張により付着部である肘の軟骨に繰り返しの牽引力が加わり炎症を起こす内側上顆炎や酷くなると軟骨が剥がれてしまう骨端線離開(軟骨の疲労骨折)が起こります。

(成人)

成人の骨は成長期に比べ強度があるため骨による損傷は稀でほとんどは内側側副靭帯を損傷します。最近、大リーグのダルビッシュ投手が肘を手術したのもこの損傷によるものです。

 

外側型

離断性骨軟骨炎と呼ばれ肘の外側の骨・軟骨が傷ついたり、剥がれたりします。成長期に起こることが多く、症状が進行すると肘の変形屈伸障害などの後遺症が残りやすいため、早期発見早期治療が大切です。

 

後方型

リリース時(ボールを離すとき)、肘にかかる伸展ストレスにより上腕骨肘頭(尺骨)激しくぶつかり合い発症します。それにより肘頭の疲労骨折骨棘(骨のトゲ)が出来て関節障害を起こします。

 

野球肘を発症しやすい原因としては以下のようなものがあります。

・投球動作の不良、破綻
・過度の練習量
肩甲帯、股関節の柔軟性の低下
・セルフケアの怠り

特に、肩甲帯、股関節の柔軟性は非常に大事です。患者さんとして通ってる野球少年たちも、ほとんどの子が両方とも硬いため、肘や肩に負担がかかってしまうのです。

野球肘は放っておくと将来を左右しかねない怖い障害です。痛みを感じてからでは、すでに症状が進行している可能性もあります。少しでも違和感を感じている方は早めにご来院ください。

ではまた~

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