その肩の痛みは五十肩!?四十肩!?

2016年01月8日


 

こんにちは、院長の神保です。
新年あけましておめでとうございます。今年も1年間、明るく楽しく仕事に精進していきたいと思います。

皆さま、どうぞよろしくお願いします。

 

1年という年月はあっという間すぎてしまいます。昨年10月に開業して2年がたち、もう年を越してしまいました。

今年はさらにいろいろな情報を提供できるように頑張っていきたいと思います。

 

新年の第1弾としまして、今回は肩の痛みについてお話をしていきたいと思います。

寒くなれば、首や肩、腰など古傷をもっている方は痛みが出やすくなります。 その中でも特に治るのに時間がかかる疾患についてご説明します。

 

いろいろな疾患がある中で特に初期対応が重要になってくるのが、五十肩、四十肩です。これはその世代に多く症状が見られることからそう言われています。 五十肩に対して少しご説明をしていきたいと思います。

 

五十肩とは何か?

皆さんがよく、五十肩、四十肩と言われるのは総称として「肩関節周囲炎」といいます。広い意味でいうと少し違いますので参考までに。

50代前後を中心に肩の組織が衰えてくることにより、はっきりとした原因がなく肩の痛みや運動障害を認めるものと言われています。40~50代に多く発症することから五十肩四十肩と呼ばれますが、近年では30代でもみられるようになり、昔よりも体の衰えが早くなっていると言われています。

社会が成長することにより、人は身体を使わなくなり、機能が低下する。楽をする分、どんどん体は弱くなってしまします。

この悪循環が好発年齢が下がっている原因と考えられています。

 

肩の疾患についてはいろいろな定義がありますが、簡単にいうと肩を痛めてしまって傷がついてしまった。その傷の炎症が広がり、痛み運動制限「拘縮」を引き起こす。これが、肩関節周囲炎といいます。ただすべてが五十肩=肩関節周囲炎だけとは言いずらい、非常に難しい疾患でもあります。

 

五十肩のメカニズム

肩関節はインナーマッスルという4つの筋肉で関節の安定性を保っています。「棘上筋」「棘下筋」「小円筋」「肩甲下筋」とあり、これらが肩の安定性を支えています。これらの筋肉の周りには滑液包という袋があり、動きを滑らかにする「滑液」をつくり、筋肉や腱、関節の動きを滑らかにしています

肩関節には痛めるところがたくさんあります。筋肉や腱、関節包と弱い部分がいろいろと入り組んだ構造になっていて、肩関節は関節の中で1番動きが広い関節です。動きが広い反面、脆弱な構造になっています。

五十肩は関節のいろいろな部分に傷をつくり、痛みを発症しますが、その中でも最も炎症が起きやすく、痛めやすいのが「腱板」です。

 

肩関節に炎症をおこしやすくする要因が2つあります。

腱板は線維性の組織からできているために非常に弱い部分です。そのために年齢ともにより脆弱になり、傷がつきやすくなってしまいます。そして血流の悪い場所でもあります。組織には必ず血流があります。しかし、関節の中や腱には血流がない、もしくは乏しいために傷がつくと修復されにくくなっています。

40、50代は身体の衰えが著しくなると言われています。五十肩を発症させないためには筋力や柔軟性をつけて機能改善を図るのが大事となります。

肩に炎症を起こしやすくするもう1つの原因は腱板の棘上筋にあります。腕を挙上する際に上腕骨と肩峰という肩甲骨の骨に対して腱板が挟まり衝突を繰り返していきます。長い年月で繰り返すことにより、腱板は徐々に傷んでいき、炎症を引き起こすことになってきます。

痛みが出ると炎症が起きる。この炎症が肩関節の中で広がり、痛みがあるから動かさない。そうなると肩関節は固まります。これが「拘縮」です。

痛みと運動制限「拘縮」、さきほども書いたとおり、これが起こることを肩関節周囲炎といいます。

 

五十肩には進行度合いに応じて3つのステージに分けていきます。

炎症が起きたばかりで強い痛みや運動制限の強い時期を「急性期」。次第に炎症が治まり、無理に動かすときに痛みが出る時期を「慢性期」、痛みはあまり感じなく動きもある程度は動かせるがうまく動かない強く動かす際に痛みを感じる時期を「回復期」と段階をわけていきます。

 

今回は肩の病態と症状を簡単に説明していきました。五十肩は早期発見早期治療が大事になってきます。皆さんも肩の痛みがある方は自然と治ると放っておかずに早めの受診をお願いします。

この症状は平均治療期間が6~8か月と長い疾患です。拘縮と言って固まってしまうと治るのに時間がかかってしまいます。拘縮を起こさせない、なってしまっても早く治すためのリハビリが必要となります。

肩の痛みでお困りの方がいらっしゃいましたら、当院にご相談ください。

 

 

今回、わたくし院長は東京駅にある新丸ビルのチョコ専門店「パレドール」に行ってきました。季節限定のピスタチオとチョコを使ったパフェとチョコケーキを食べました。

2016010717204900[1]2016010717202100[2]

どちらともに絶品でした。スイーツ好きの僕もなかなか食べれない味でお腹と心が満たされました。もちろん、お土産に「からだにおいしすぎるショコラ」を購入し帰宅しました。近いうちにまた行きたいと思います。

2016010717203900[1]

チョコ好き、スイーツ好きの人にはお勧めのお店です。1度行ってみてください。