テニスしてないのにテニス肘!?【外側上果炎について】
2025年04月10日
こんにちは!
西船はりきゅう接骨院です。
「最近、物を持つと肘の外側が痛い…」
「ペットボトルのふたを開けるだけでズキッとする」
そんな経験はありませんか?
それ、テニス肘かもしれません!
「テニスをしていないのにテニス肘?」と思うかもしれませんが、実はこれは日常生活や仕事でもよく起こる肘のトラブルなんです。
今回は、そんなテニス肘の原因や体の仕組みについてご紹介します。
テニス肘の正体は?
テニス肘の正式な名前は【外側上顆炎(がいそくじょうかえん)】といいます。
ちょっと難しい言葉ですが、ポイントは「肘の外側に炎症が起きている状態」のことです。
日常の中で、こんな動作がきっかけになります。
• フライパンを持つ
• タオルを絞る
• バッグを持ち上げる
• マウスを使って長時間パソコン作業をする
これらの動作に共通しているのは、「手首や指をよく使っている」ことです!
体の中で何が起きているの?
ここで、ちょっとだけ体の中の仕組みを見てみましょう。
肘の筋肉について
肘の外側には、腕の骨「上腕骨(じょうわんこつ)」があり、その先端の出っ張った部分を「外側上顆(がいそくじょうか)」といいます。
この部分には、手首を持ち上げたり指を伸ばす筋肉がくっついています。
特に大事なのが、短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)という筋肉。
この筋肉は、手首を反らせるときに使われます。たとえば、パソコンのマウス操作や、荷物を持ち上げるときなどです。
この筋肉の端っこ(=腱)が、肘の外側にくっついているのですが、使いすぎたり、同じ動作を何度も繰り返すことで小さな傷ができ、炎症が起こる。
それがテニス肘の正体です。
テニスとの関係は?
もともと「テニス肘」という名前がついたのは、テニスのバックハンドの動きでこの筋肉に負担がかかりやすいからです。
でも実際は、スポーツをしていない人にもよく見られます。
特に多いのは、こんな方たちです。
• 料理や洗濯など家事をする人
• パソコンを長時間使う人
• 工事や大工仕事で手をよく使う人
• 美容師、歯科衛生士など手先を多く使う職業の方
どうやって治すの?
テニス肘は、適切なケアをすれば良くなることが多いです。
次のような方法があります。
• 安静にする
まずは手首や肘をしっかり休ませましょう。
• 冷やす or 温める
初期は冷やして炎症を抑え、その後は温めて血流を良くするのが効果的です。
• ストレッチ
前腕の筋肉をやさしく伸ばしてあげると、回復を助けます。
• サポーターの使用
テニス肘用のバンドやサポーターで負担を軽くすることもできます。
テニス肘は、「手首をよく使うことで肘の外側の筋肉が疲れて炎症を起こしてしまう」状態です。名前はスポーツっぽいですが、実際には誰にでも起こり得るものなのです。
ちょっとした痛みでも早めに対処することで、長引かせずに済みます。
「肘が痛いな…」と感じたら、まずは手首や肘に負担をかけすぎていないか、振り返ってみてくださいね。
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